ひとりが一番楽。あいづちが得意。飲み会はパスしたい。敵は作りたくない。彼氏はいなくていい…
ひとつでも思い当たるなら、あなたの物語です。
【物語】 得意のあいづちで人付き合いをソツなくこなし、一人が一番気楽だと思っている、OLの結。
彼女の住まい(アパート)に、高校時代の同級生・野木が訪ねてきた。彼は、結あてのハガキを拾ったのだ。
「結ちゃん、久しぶり。元気ですか?9月にイ…」
汚れて、差出人も読めないハガキ。野木は、差出人探しをネタに探偵ドキュメンタリーを撮ろうと、強引に誘う。
そうして、結にとってかけがえのない思い出となる、奇妙な一日がはじまった…。
4人の若者が、コミュニケーションや友情の難しさと向き合いながら成長していく、繊細であたたかな物語。
監督・脚本 安田真奈
出演 三嶋幸恵 前田晃男 フランキー仲村 六車奈々
製作 関西テレビ放送
( 2000年 72分 )
日本映画監督協会新人監督賞ノミネート
2000年 宝塚映画祭すみれ座賞
2000年 TAMA NEW WAVE特別賞
2001年 ゆうばり国際映画祭ファンタスティック映画祭観客アンケート1位ファンタランド大賞
★映画監督 大森一樹氏より
高校時代に初めてクロード・ルルーシュの映画を見た時のことを思い出した。巨大なカンバスにいっぱい絵具を塗りたくらなくても、手にしたスケッチブックを広げてさらさらと水彩で描けば映画になるのだ。思えば、そうやって僕らは 自分の映画を撮り出したのだ。
★女優 いとうまい子氏より
忘れかけた大切なことを思い出せる映画、それが『オーライ』。 優しさに包まれます。
★映画イラストライター 三留まゆみ氏より
安田真奈という映画作家は、いつも気負うことなく、ちょっといい話を、すい~っと観せてくれる天才だ。そのフットワークの軽さ、台詞のうまさ、絶妙な間、まるで彼女自身がカメラで、映画のようだ。安田作品は、そこに映しだされる全てのものに愛情を注ぐ。その愛に満ちた視線がうれしい。
★映画監督 仲倉重郎氏より
あきる野映画祭ではじめて安田真奈作品に接した時、8ミリとは思えぬ構想力のすごさにうたれ、密やかな想いが胸にしみた。真奈ワールドは年ごとに磨きがかかり、深みを増している。
★東京国際映画祭 国際女性映画週間ディレクター 大竹洋子氏より
安田さんの作品には、気持ちのよい風が吹いています。
★FM802 DJ 仁井聡子氏より
なんだか昔ワクワクした、『憧れ』が『夢』に変わる瞬間の、不思議なココロの移り変わりを思い出させてくれます。もう一度見たい作品です。
★観客の皆さまからの反響
「ほかの人にも見せたい映画。 2回見たけれども、また機会があったら見たいと思う。」(大学生・男性)
「何度も見ているのに、また涙が出てしまいました。」(20代女性)
「気持ちの中にすーっと浸透していく、そして少し立ち止まって考えるきっかけをくれるそんな作品だと思いました。本当によかった!」(会社員・女性)
「2回見ました。心の中にポッと何かが灯るような、忘れかけていた想いを思い出させてくれるような・・・そんな気持ちになれる映画に巡り会えて幸せです」(大学生・女性)
「どれだけ本気で人と向き合えているかを考えさせられ、胸に迫った。」(30代女性)
「これは、僕が今まで見た映画の中で一番の出来やと思います。人の心の中で壮大なドラマを描きながら、しかし社会性を損なうこともなく、自分達の視点で見ることができたので、とても親しみがわく作品でした。感動を与えてもらったというよりも、幸せを与えてもらったという感じです。」(大学生・男性)
「不覚にも、ホロリときてしまいました。」(会社員・女性)
「それぞれの想いが複雑にからみあっていて、どれにも共感できる。何回も見ているのに、また涙が出てしまった。」(大学生・女性)
「映画を見てるっていう感じがしないくらい、 すごく自然に入っていけて、共感した」(DJ・女性)
「感動しました。と一言でいってしまうのももったいないですね。静寂な生活から熱いドラマがうまれる感じがしました。ありふれた日常の中での心情の動きのとらえかたの視点がおもしろかったです。」(彫刻家・女性)
「気が付いたら涙が出てました。しみじみとやさしさが伝わってきたような感じでした。何だか、久しぶりにジーンとした気分でした。すごいですね……」(会社員・女性)
公開・上映
東京:BOX東中野 京都:京都朝日シネマ 大阪:キリンプラザ 札幌:シアターキノ 名古屋:名古屋シネマテーク
2000 あきる野映画祭招待上映(東京)/2000あいち国際女性映画祭(名古屋)/2000宝塚映画祭(兵庫)すみれ座賞/2000TAMA NEW WAVE(東京)特別賞/2001ゆうばり国際映画祭ファンタスティック映画祭(北海道)観客アンケート1位ファンタランド大賞