我が子に手をあげてしまう若い母親と、その母子に手を差し伸べようとする隣人の物語。
平成23年度 第66回 文化庁芸術祭参加作品
脚本担当作品。
大阪のマンションに暮らす木原友子(石野真子)と卓也(西川忠志)の夫婦。娘の葉月(早織)も独立し、平穏な生活を送っている。しかし20年前、友子が育児ストレスから葉月を虐待し、児童相談所に助けられた過去を持っていた。ある日、下の部屋に、若い母親・ユカ(谷村美月)と小さな息子・ミツル(國分健太)が引っ越してくる。生活に行き詰った母親が息子を虐待していると気付いた友子は、救いの手を差し伸べようとするが…。
児童虐待のプロセスと、周囲が支援に悩む姿を、虐待当事者や子育て支援関係者の取材を踏まえて描いた作品。
放映後の反響が大きく、各地での上映と講演が継続している。
NHK大阪放送局製作
演出:藤並英樹 脚本:安田真奈
出演:石野真子 谷村美月 西川忠志 早織
( 2011年 43分 )
平成23年度 第66回 文化庁芸術祭参加作品
NHKアーカイブサイト ドラマ「やさしい花」(ダイジェスト動画アリ)
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009043655_00000
家族の葛藤シーン動画
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009121939_00000
人×物×録 インタビュー 西川忠志さん
■好評につき、DVD貸出および上映無料貸出が実現しました。
福祉ビデオライブラリーにてDVD無料貸出中です(個人・団体問わず。郵送料のみ要負担)
参加無料の上映イベント・研修などでの上映が可能です。
■児童虐待テーマの上映+講演を継続しております。単独講演、対談、いずれも対応しております。
※大阪府子ども家庭サポーター 辻由起子さんとしばしば対談させていただいております
※講演は、行政・学校関係イベントに限らせていただいております
■上映チラシ事例
いずれも、上映後、児童虐待問題について講演をしたり、ワークショップをしていただいてりしています。虐待が身近なところで起きたらどうするか、普段からできることは何か…。ドラマの状況や心情を参考に、身近な問題として考えていただきます。
■上映イベントに参加された方の感想
「虐待ってすごいキツイ言葉だけど、誰でも起こりうるあやまちだと気づけた。これからは近所の人とコミュニケーションをできるだけとりたいと思った。もっとたくさんの人に観てもらいたいドラマです」
「地域とのつながりの大切さを改めて感じました。笑顔で挨拶。簡単なことから始めよう!と思いました」
「ちょっとした悩みでも、誰かに話すことで心が軽くなったりする。ためこまずに話していきたい。とても心に響くドラマで、色々考えることができた」
「川辺のシーンでは涙が止まりませんでした…たくさんの人に観て頂きたい」
「身近でありそうな話で、心にグッときました」
「虐待の体験が、特別な事ではないことがわかった。まずは親を助けることが必要だと気づけた」
「頼れるところを作ってあげて、そこに繋げるのが、私たちの役割ではないか、と思いました」
「追い詰められる親を助けてあげたいです」
「話しやすい環境を作り、これからも偏見なく色々な親の対応をしていきたいです」
■上映イベント主催者様の感想
民生委員研修「感動したという声も多く、とても良い研修ができました。子育てを見守るあったかい目と笑顔を、どんどん増やして行けたらと思います」
市民イベント「登場人物それぞれに、大事なキーワードやメッセージが盛り込まれていて、とても深い!短時間のドラマに大切なことが凝縮されていて、鑑賞後の話し合いも盛り上がりました。また開催したいです」
市民イベント「報道ではどこか遠い他人事のように思えていた虐待問題も、ドラマを通じて、身近な問題として捉えることができますね。感動もあり、発見もあり、良いイベントになりました」
小学校PTA研修「虐待について、決して大げさではなく、リアルに描かれたドラマにとても共感できました。子育て世代に響く内容だと思います」
■ワークショップ事例
大阪市西淀川区開催事例。上映後に講演。その後グループにわかれて「もしも自分がユカさんだったら?」「もしも自分が友子さんだったら?」と、登場人物に想いをはせつつ意見を出し合い、発表していただきました。児童虐待問題を身近なこととしてイメージし、「地域の子育てにどう向き合いたいか」「自身の子育てをどう進めたいか」を考える機会としていただきました。
■講演の概要
■「やさしい花」インタビュー記事
・大阪市市民活動総合ポータルサイト
社会課題解決の視点で活躍する
西淀川区の子育て応援NPO×映画監督・脚本家との連携協働①
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/case/24000010047/
・CINEMAGICAL
安田真奈監督が語る人生と映画づくり(後編)
〜電器屋が舞台の『幸福(しあわせ)のスイッチ』、子育て中に執筆した児童虐待がテーマのドラマ「やさしい花」に込めた思い。
https://cinemagical.themedia.jp/posts/6052029?categoryIds=635317
・NHK「やさしい花」 谷村美月、石野真子の熱演は必見!
虐待のリアルに迫るNHK「もしも明日…我が子に虐待を始めたら」 (高瀬文人の精密な空論)
http://blogs.itmedia.co.jp/bunjin/2011/09/nhk.html
■脚本 安田真奈よりひとこと
虐待を経験された方や児童相談所の方、子育て支援関係者など、様々な取材を経て脚本を書かせていただいたNHKドラマ「やさしい花」は、放映から10年経つ現在も、各地で上映されています。
長年にわたるドラマ活用は有難く嬉しいことですが、10年たっても虐待問題がいっこうに減らない証拠でもあります。昨今はコロナ禍の影響もあり、「孤立した子育て」が増えています。
「孤立」は、虐待リスクを高めます。
地域のみんなで、子育てを「見張る」のではなく「見守る」。そんな優しい想いが、上映を通じて各地に広がれば、大変嬉しく存じます。
■上映+講演実績
奈良県民生委員研修/兵庫県民生委員研修/クレオ大阪東市民講座/大阪府茨木市男女共同参画講座/大阪府吹田市男女共同参画講座/大阪市西淀川区民生委員・市民講座/兵庫県稲美町民生委員研修/京都府京田辺市民生委員・市民講座/大阪府堺市深井西校区市民講座/奈良県葛城市河合町民生委員・市民講座/奈良県三宅町市民講座/東京オレンジリボン市民講座/広島キワニスクラブ/奈良県橿原市ハローパートナーシップ橿原/大阪市西淀川区にしよどにこネット/岸和田市ここからKit 他